shibatch's journey

日々考えていることをつらつら書くだけです

カナダからiPhone12を個人輸入した話

iPhone12を購入することに至った経緯は以前書いたのだけれど (優柔不断な自分がiPhone12をぽちるまで ) 、無事に届いたのでどのくらい時間とお値段がかかったのかをまとめてみます。

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届いたiPhone

結論

ゴタクはいいから結果を教えろな人向け。

  • iPhone12(128GB) をカナダのアップルストアから個人輸入で購入してかかったお金は136679円 です。
    • 本体代と州税125547円 + 送料保険料4732円 + 消費税6400円。
    • 普通に日本のアップルストアで購入すると111980円です。差額は24699円。
  • オンラインのアップルストアで購入してから到着までかかった日数は 24日 です。

なぜカナダから輸入したか

iPhoneは世界中で同一のものを売っているのではなく、地域によって少しずつ仕様のパターンを変えています。そうすることで各国の電波周波数の事情に合わせたりしているみたいです。で、iPhone12に関しては日本とカナダ、あとグアムは同じ型番のiPhoneのようですのようです、というのはネット上の生地を鵜呑みにしているだけですが…)。

さて海外からiPhoneを輸入するメリットですが、カメラを使うときに「ぱしゃ!」という大きな音がしないことがあります。これ盗撮防止のためについているのですが付けてるの日本と韓国だけのようなんですよね。しかも別のアプリを使うと無音にでたりして、実質的に意味がない機能になっています。(ただ、アプリを使って撮影した写真は純正アプリより画質が悪く、痛し痒しといったところです)

けっこう外で「いいな」と思った建物や食事を撮ったりするのですがそのたびにぱしゃぱしゃチープな音が鳴って正直いやだ。これを回避するのが海外版のiPhoneなわけです。

そして型番が同じiPhoneを輸入することは、仕様が同じなのでFelica絶対に動作するという安心感のほかに、総務省の「技適マーク」が付いているというメリットもあります。

この技適マークは総務省が日本で使っていいよーというお墨付きのマークで、これが付いていない電波を発する機器を使うことは法律違反になってしまいます(海外旅行で一時的に使うなどであればOKらしい)。なので海外スマホを使うときは技適マークが付いているものを輸入する必要があるわけです。

というわけで、

  • 海外で使われているもの
  • 日本で使われる電波の周波数をサポートしている
  • 技適マークがある

iPhone12を使うのであればカナダ版iPhoneを輸入する必要があるのでした。

※グアムのiPhoneでも良さそうなのですがグアムのiPhoneを購入する方法はちょっと見当たらなかった

個人輸入の方法

はじめはeBayから購入できればラクだなーとか思っていたんですがあまり出回っていない。探し方が悪いのかもしれないのですが自分がみた限りだと見つからないのであきらめました。 となれば正攻法で手に入れるしかありません。カナダのアップルストア でぽちぽちしてさっと購入…しようとしたのですが、まずApple IDを認証してくれませんでした。 国ごとに違うID…ではないと思うので、おそらくカナダではない国のIDを弾くようになっているのかな、と思います。

Apple IDを使わずにゲストでも購入することは可能なのでやってみたら、今度は 住所がカナダでないと送ってくれない。 郵便番号を入れる欄で詰みます。なるほど、普通には買えないことがわかりました。

私はアメリカのAmazonで買い物する際に転送サービスを使った経験がありました。転送サービスとは現地に倉庫をもっていて、その住所を指定するとそこから日本へ転送してくれるサービスです。以前と同様に転送サービスを使おうと思ったのですがカナダの荷物を転送してくれるサービスってあまりないんですね。まぁアメリカに比べると幾分マニアックかもしれません。カナダは旅行したことはあるんですが魅力的なカナダ発のブランドもあったりするので(Rootsとか)もっとメジャーになってほしいなーという気持ちです。

さて転送サービスですが Buyandshipというものを使いました。

www.buyandship.co.jp

ここは料金が非常に安くて、3ポンド(1.36kg)までの配送料が2000円。破格。しかも世界11の国と地域に倉庫を持っている(そしてカナダもそのうちのひとつ)というすごいサービスです。 欠点は、まず香港に転送してから日本に転送するので時間がかかること。なんでこんな方式を取っているのかはちょっとよくわかりません…香港は関税がない、という話は聞いたことがあるのですがそれだけでそんなまどろっこしいことするのかな。誰か知っている人には教えてほしいものです。

実際に転送処理をしたときは、この2000円の配送料のほかに、オプションで紛失保険を付けました。1万円ほどの荷物だとつけなくてもいいかな、と思ったのですがなんせ12万円なので…購入金額の3%の額か、最大30USDなので自分の場合は30USDの額が保険料でした。

いざ購入

カナダのアップルストアで購入した場合、iPhone12(256GB)は1339カナダドルです(送料無料)。これに州税174.07カナダドルがついて合計1513.07カナダドルが購入代金になります。倉庫がトロント(オンタリオ州)にあるので、州税は13%かかるのですね。高いですね…本体代はそこまで差がないのですが、この州税が14000円ほど余計にかかってしまっている感じです。

購入から家につくまでの顛末

以下のような感じで手元に届きました。

  • 注文 1/3 20:25
  • Apple発送 1/4 08:19
  • UPS反映 1/5 午前中
  • カナダ倉庫到着 1/7 04:28
  • カナダ倉庫発送 1/13
  • 香港倉庫到着 1/19 12:19
  • 香港倉庫発送 1/20 15:17
  • 到着 1/26 13:00

実に24日もかかって手元にやってまいりました。ひとつ運が悪かったのは、Buyandshipのカナダ倉庫→香港倉庫への送付が週1回水曜日で、自分の荷物は木曜日にカナダ倉庫に着いたので1週間足止めを食ったことですね。これで時間のラグがありました。アメリカの倉庫だと毎日発送しているようです。

UPS(国際配送業者)の反映もいい加減で、「今日届くよ!」と書いておきながら「再スケジュールされました」となったりでなかなかヤキモキさせてくれます。国内ではヤマト運輸が配送してくれたんですがヤマトに渡したタイミングで追跡番号教えてほしいな…たぶんサポートに聞くと教えてくれるんでしょうけど自動で教えてほしいです(と要望をしました)。

家に届いた際に6400円の消費税を払いました。 これは日本国に収める消費税ですね。どうも10%ではないらしい。詳しくは知らない…なお、関税はかかりません。電子機器の輸入では免除されています。ありがとうありがとう。

というわけで到着しました!まっさきに「法律に基づく情報および認証」を確認したんですがばっちり総務省指定のマークが入ってます。

マナーモードにするとカメラの音がしないことも確認しました。これなかなか便利なので今後は海外から輸入するかも…


というわけで冒頭に書いたとおり、購入にかかったおカネは136679円で、普通に購入した場合より25000円ほど割高になりました。割高になった内訳は州税がいちばん多くて14000円ほど。あとは保険と配送料、国内消費税です。保険は任意なのでつけなければ3000円ほど安くなります。

自分としては良い経験になったし、音鳴らないのは話のネタになったり実際に街中で撮影するときに便利だったりするので納得しております。

この記事、誰かの役に立ったりするのかな。まぁ次回購入するときに自分がいちばん助かりそう。ということで長い記事ですがまとめてみたのでした。