shibatch's journey

日々考えていることをつらつら書くだけです

なぜ僕らは働くのか 君が幸せになるために考えてほしい大切なこと を読んだ

学生の知人がこの本を立ち読みしてちょっとおもしろかった、ということを言っていたので見聞を広めるために読んでみた。もう社会人になってまぁまぁな年月が経つけれども だからこそわかることもあるかもしれないなぁ、と思ったのだった。

平易な表現でサクサク読めたのだけれど、まず感想として学生時代に読みたかったなぁ、という気持ちをもった。自分は大人が「夢をもて」「何になりたいの?」と言うことに疑問を持ち続けていたような子どもだったのだけれど(そのせいで小6のとき先生と大喧嘩したりした)、夢を持つことに焦るより見聞を広めることの重要性を説いていてやさしい本だなと思った。

意識して学生時代に習わないことを並べているように感じた。いちばんおっ、と思ったのは暮らしのために必要なおカネについて真正面から取り上げていたこと。親に聞いてもなかなか教えてくれないことだけれども大人になる上でとても大切なことで、働くことを身近に感じることができる内容になっている。

ただ肝心の「幸せに働くってどういうこと?」という章は働かないうちではピンときにくい内容かもなぁと感じた(少なくとも自分が学生時代に見てもあまり印象に残らなかったと思う)。「活躍する人のはたらき方」「仕事がうまくいく人はどのような人か」といったこと。「好奇心をもちなさい」「柔軟性をもちなさい」ということは意識してできることではなく周りの環境に依るところが大きいかなと。

最後の章になるにつれて未来について触れられていて、はたらき方を超えて人生を豊かにする方法、地球が持続可能な社会のつくりかたといった方面まで大きくなっていく。ここは大人でも意識することが難しい人も多い(自分も…)なので非常に読み応えがあった。

後書きには子どもだけでなく大人にも読んで欲しいと書いてあったけれども自分にとっても読み応えがあり面白い本だった。サクサク読めるわりに内容が濃い。良い本だった。